TAPS ワインカレッジ
バローロの魅力と楽しみ方
イタリアワインの中でも特に名高く、人気のあるバローロ。 今回は、その魅力と楽しみ方を深掘りしていきましょう! ワインの王様 - バローロ バローロは、「ワインの王様」と称されます。その理由は、その 豊かな複雑さと長期熟成を楽しめる 点にあります。ピエモンテ地方のネッビオーロ種から作られるこのワインは、イタリアワインの最高品質レベルである DOCG (Denominazione di Origine Controllata e Garantita) の 認定を受けています。...
ピエモンテの雄 – ガブリエレ・スカリォネ氏 インタビュー
日頃飲んでいる美味しいワイン。 そのワインを造る生産者の人柄や、ワイン生産に対する思い、 これからの展望を知ることで、イタリアワインシーンや各社の違いを楽しんでもらいたい。 ということで、TAPS とお取引のある生産者さんとのインタビューシリーズです。 その第一弾として、 TAPS のワインラインナップの中でも最もおつき合いの長いワイナリー、 ピエモンテ州アスティ県カネッリにてワイン生産されている、ガブリエレ・スカリォネ氏 をご紹介します。...
イタリアワイン銘穣地 グランドツアー
日本にはあまり馴染みがないかもしれませんが、Grand Tour (グランドツアー) という言葉をご存知ですか? グランドツアーは、17 世紀から 19 世紀にかけてヨーロッパ、特に島国であるイギリスの若い貴族が、大学などの卒業後に行った「修学旅行」のようなものでした。 当時のグランドツアーは、上流階級の貴族にとっての社会勉強として位置付けられており、当時ヨーロッパの文化先進国であったフランスやイタリアを巡り、芸術・建築・政治・歴史・古典文化や、上流社会を体験する良い機会となっていました。...
アマーロ:イタリアの食文化
イタリア文化に魅了され、何よりもイタリア料理が好きなら、絶対に知っておきたいイタリアの食習慣 ー それは食後に苦味のあるリキュールを飲むこと。 家族経営のレストランからミシュランの星付きレストラン、また休日の家庭でも、食後に香草や薬草、スパイスなどを蒸留酒に浸けた苦味のあるお酒を嗜むことができます。 今回はワインから少し離れて、イタリアの苦味のあるリキュール「アマーロ」の歴史と、それがどのように親しまれているかについて、見ていきましょう。 アマーロの歴史 アマーロは、イタリアではいつ頃から飲まれるようになったのでしょうか?...
キャンティワイン:知っておきたい3つのこと
今回はトスカーナの赤ワイン「キャンティ」について、ワイン好きが知っておくべき、3つの興味深い事実について見ていきましょう! 歴史の象徴 トスカーナの赤ワイン、キャンティDOCG が、レオナルド・ダ・ヴィンチの 「モナ・リザ」 と深く関係がある のを知っていますか? キャンティが 初めて歴史の文献に登場するのは1404年 のことで、トスカーナの貴族 アミーディオ・ゲラルディーニ...
ネッビオーロ:ぶどうの特徴とワイン
ネッビオーロは、主にピエモンテ州で栽培されている黒ぶどうの一種です。世界でもその名が知られるぶどうで、長期熟成されるワインに最も適した品種の一つと言われます。 ネッビオーロの名前の由来は 「霧」 を意味する 「ネッビア」 で、ぶどうの表皮が蝋分 (ろうふん) に覆われて霧のように見えることと、ぶどうの収穫時期が遅く、ピエモンテ州の秋の風物詩である霧の出る時期と重なることが理由であると言われています。 ネッビオーロの分布とぶどうの特徴 ネッビオーロの産地として有名なのは、ピエモンテ州の Langhe (ランゲ)、Roero...
プロセッコとは?
プロセッコは、イタリアのヴェネト州で造られるスパークリングワイン。その手頃な価格や飲みやすさと、お祝いの席で使うのにも最適なクリーミーな泡で、世界で最も多く販売されているイタリアワインです。 ここでは、プロセッコワインについて、そして、間違いないプロセッコの選び方を学びましょう。 プロセッコという言葉 まずは プロセッコ という言葉について見ていきましょう。...
サーモン(鮭)とイタリアワインのペアリング
ワインと食事のペアリングは、メインの食材やその部位、調理方などで変化します。 例えば、魚料理においてのペアリングは、魚のどの部分を使うかによって変わってきます。調理方法によっては、その料理の味を変えますし、脂身の割合や旨味も変わるので、それぞれ最適なワインも変わってきます。 今回の記事では、サーモンの切り身から、それぞれの脂身の割合や調理方法によって、どのようなワインが最適かお伝えします。 サーモン(鮭)...
ロンバルディア州のワイン特性
ロンバルディアワインの歴史 ロンバルディアでのワイン栽培の歴史は、イゼーオ湖畔での考古学的発見が語るように先史時代にまで遡ります。そののちのローマ人によるより高度なワイン製法が生まれ、この地の有名なワイン造りの基礎となりました。 ローマ帝国時代の退廃によるバーバリアン侵略により、一時ぶどう畑は放棄されました。そのような背景からわずかに残ったぶどう畑を救ったのは修道士たちでした。彼らの懸命な努力と、16世紀後半フランスから優れたワイン造りの技術の伝来により、ロンバルディアで質の高いワインが作られるようになりました。...
ピエモンテ州のワイン特性
ピエモンテワインの歴史 ピエモンテ地方に初めてワインをもたらしたのは、他の地方と同様、古代ギリシャ人でした。 古代ギリシャ人たちはリグリア海に面した港に寄港し、ワインの入った樽を大量に降ろすと、それらを内陸へ運びながら開拓を始め、次第にワイン造りやブドウ栽培がピエモンテ地方に根付いていきました。 すでに、ローマ帝国時代には、ピエモンテのワインとその品質は、確かな評価を得ていたようです。...